高利回りで話題のソーシャルレンディングの抱えるリスク・問題点5選

その利回りの高さから、現在人気沸騰中のソーシャルレンディングという新たな金融商品。もちろん金融商品ですのでメリットだけでなく、リスクやデメリットも抱えています。今回はそんなソーシャルレンディングの持つリスクやデメリット、問題点をまとめてみました。この記事を読んで、危険性に関しても事前に理解した上で投資を行うようにしてください。

リスク・問題点その1 匿名化が必須で借り手の情報を完全には把握できない

現在、各ソーシャルレンディングサイトでは貸金業法の規制により、貸出先の企業名、個人名等を情報公開することができません。2008年にmaneoがサービスを開始してから、2014年までは企業名や個人名を公開できたのですが、金融庁の指導により昨今ではソーシャルレンディングの案件募集ページにおいて、各運営会社は貸出先の情報を特定できない形をとっています。

これは主に、貸出先を保護するための指導であり、仮に貸し倒れ等が起きた際に貸出先の企業や個人が、クラウドファンディングによって出資した多数の個人から取り立てないし批難等を受けないようにすることが目的だと言われています。あくまで債権を回収する役割は貸金業の免許を取得しているソーシャルレンディングの運営会社にのみあり、ファンドへの出資者には帰属しないという趣旨の金融庁側の主張に沿っています。

こういった背景から、ソーシャルレンディングの投資家はオンラインで、各ソーシャルレンディングサイトが組成する匿名組合というファンドに出資を行うことになっています。つまり、この匿名組合を通して、疑似的に名前を隠して融資を行っているという訳です。

各ソーシャルレンディングサイトの内部では、この金融庁による匿名化の法規制を撤廃しようという動きがあるようなので、今後是正される可能性もあります。投資家にとっては大きなメリットだと思いますので、金融庁には是非前向きな対応をお願いしたいですね。

とは言え、いくら匿名といえども何も情報がなければ出資の判断ができませんので、ソーシャルレンディングの案件募集ページでは、中小企業支援型ファンドであれば「愛知県名古屋市の住宅型有料老人ホーム3件を取得予定の投資会社S」だとか、不動産クラウドファンディングであれば「東京都港区表参道エリア区分収益物件」という表記になっており、加えて貸出先の業種や融資した資金の使い道が把握できる説明文もついているため、ある程度の透明性は担保されています。

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また、ソーシャルレンディングサイトで募集される案件は各運営会社の審査部門による融資審査を経ており、彼らが返済可能性の高いと判断した案件のみが実際のファンディングを行っています。そういった意味では、慎重に信頼できるソーシャルレンディングサイトを選ぶ必要がありますが、案件ごとのデューデリジェンスの手間が省けて楽だと考える方もいるかもしれませんね。

リスク・問題点その2 担保価値の変動可能性

さらに、現在ソーシャルレンディングサイトで募集を行っている案件のほとんどには、元本を保証するための担保が付いています。例えば、不動産クラウドファンディングのラッキーバンク社は、融資額に対して120%以上の担保を全案件に設定していますので、更に安心です。また、ほとんどのサイトはこれまで一度も貸し倒れを起こしていないと公式に表明しています。

しかし、担保に取った動産や不動産も、時間の経過と共に価格が変動してしまう可能性があります。応募した案件がデフォルトしても担保が付いているので安心だと考える気持ちは分かりますが、担保価値の下落リスクにも注意を払うようにしましょう。担保にどういった類の資産が設定されているかも注意して見るようにして下さい。ボラティリティの高い担保が設定されている場合は危険性が高いと言えます。

リスク・問題点その3 総合課税であることによる累進課税率の上昇可能性

ソーシャルレンディグで得たリターンは確定申告で「雑所得」に分類されます。雑所得は多くの金融商品とは異なり、分離課税方式ではなく総合課税方式になりますので、所得が増えれば増えるほど税率も上昇する累進課税が課されます。総合課税で重要になるのは、収入から特別控除を差し引いた「課税所得」なのですが、リターンはこれを押し上げますので税率が上がる恐れがあります。

一方で、各ソーシャルレンディングサイトは、分配の際に20%の源泉を行っていますので、課税所得が小さい場合は逆に源泉が調整されて還付されます。また、雑所得は20万円以下であれば申告が不要ですので、ソーシャルレンディングサイトで得たリターンが年間20万円以下であれば累進課税の心配は必要ありません。

実態として、一般的なサラリーマンの方々であれば、ソーシャルレンディングで課税所得のレンジが上がってしまい、所得税率が変わるということはそれほど頻繁には起きないと考えられます。

リスク・問題点その4 売却や途中解約ができない

ソーシャルレンディングサイトで募集されている案件は、株式や投資信託とは異なり満期までは持ち分の売却や解約ができません。これはソーシャルレンディングが運営会社を通した融資の形式を取っているために起こるデメリットです。

その代わりと言えるかは分かりませんが、多くの案件は毎月分配が行われるスキームを取っており、案件に出資した翌月から分配が行われます。ソーシャルレンディングへの出資は、キャピタルゲインというよりは、インカムゲインに近いのかもしれません。サラリーマンの方々には、月々のベースになる給与が出資額に応じて上がるイメージで投資を行っている方が多いようです。

リスク・問題点その5 人気高騰によりそもそも購入ができない

上記のようなリスクやデメリット、問題点は、多くの投資家にとって、もちろん認識し精査すべき対象ではあるものの、出資を行うハードルにはなっていないようです。ほとんどのソーシャルレンディングサイトでは、昨今の新規募集案件は満額での成立が続いていますし、人気が高騰しすぎて募集開始直後に枠が埋まってしまうので、早い者勝ち状態となっています。

先日不動産クラウドファンディングサイトのラッキーバンクでは、2.5億円のファンドが2分で売り切れたと話題になりました。こういった状況が続くと、出資したくてもできないユーザーが多く出現しますので、ある意味でデメリットと言えるかもしれません。それだけ各ソーシャルレンディング運営会社が審査を厳しく案件数を絞っているという何よりの証拠とも言えますが、各運営会社の今後の更なる案件の開拓に期待しましょう。

このように、ソーシャルレンディングがいくら世間で話題だからといって、リスクやデメリットを一つも持たない万能の金融商品ではないことがお分かりいただけたと思います。その一方で、リスクやデメリットを補って余りある高い利回りや社会貢献性などのメリットから、人気が殺到して買うにも買えないような状況も続いておりますので、迷っている方はまず新規登録を行い、案件の内容をのぞいてみて下さい。

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