ソーシャルレンディング各社の社長経歴まとめ

ソーシャルレンディングを始める際に、どのサイトに登録するか迷う方が多いようです。案件の審査機能を担っているのは各運営会社なので、気になるのは当然ですよね。今回は、そんなソーシャルレンディング各社の代表者の経歴をまとめてみました。新しい業態を提供している会社は「怪しい」「信頼できない」と感じる方は多いと思います。そんな方はこの記事を読んで印象が変わるかもしれません。

みんなのクレジット社長 白石伸生氏

みんなのクレジットは、2016年4月8日にサービス提供を開始した、比較的新しいソーシャルレンディングサービスです。その特徴は、業界随一の高さを誇る利回りと、積極的なキャッシュバックキャンペーンです。サービス開始以来、その還元率の高さにユーザーが殺到しており、ポートフォリオに必ず組み込んでおきたいソーシャルレンディングサイトです。

そんなみんなのクレジットを率いるのが、株式会社みんなのクレジット代表取締役の白石伸生氏です。白石氏は、学生時代から会社を経営しており、何社もM&Aでの売却を果たした経営力の高いシリアルアントレプレナーです。

1994年 早稲田大学在学中に日本初のブライダルジュエリー専門店を展開する株式会社シーマ(現:株式会社NEW ART)を創業
1995年 早稲田大学政治経済学部を卒業
1999年 創業5年で株式会社シーマを売却、同時に代表取締役を辞任
1999年 シーマと同じくブライダルジュエリーを販売する株式会社スピードグループ(現:プリモ・ジャパン株式会社)を創業
2004年 こちらも創業5年で株式会社スピードグループを売却、同時に代表取締役を辞任
2004年  犬や猫などのペット保険を提供する株式会社スロー・グループ(現:アイペット損害保険株式会社)を創業
2006年 株式会社スピード・ファイナンシャル・パートナーズを創業
2007年 スロー・グループを創業3年でゴールドマンサックスグループに売却、同時に代表取締役を辞任
2012年 AI(人工知能)等のテクノロジーを駆使した不動産開発事業を運営する株式会社ブルーウォールジャパンを創業
2012年 スピード・ファイナンシャル・パートナーズが全日本プロレスを買収
2015年 株式会社みんなのクレジットを創業
2016年 「みんなのクレジット」サービス開始

凄まじい経歴ですね。これだけの企業を創業し、売却まで果たしている以上白石氏の経営能力の高さには疑いの余地がないでしょう。みんなのクレジットは、キャッシュバックキャンペーンの条件が投資家にとって良すぎて、ネット上で逆に財務状況が心配だと話題ですが、白石氏の過去の売却等によって得た資産が原資なのかもしれません。

また、2012年に創業したブルーウォールジャパンでは、不動産開発やAI(人工知能)の研究も行っており、みんなのクレジット上で募集される不動産開発案件の融資先がブルーウォールジャパンになる日が来るかもしれません。他社に融資を行う以上に、グループ会社に融資した方が利益率が高まり、投資家への還元利回りも上昇しますので、期待できますね。また、白石社長は将来的にAI(人工知能)を利用して個人融資の審査システムを構築することを明言しており、ブルーウォールジャパンの技術によって貸し倒れ率の低い個人融資案件がみんなのクレジット上で募集される日も近いかもしれません。

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ラッキーバンク社長 田中翔平氏

ラッキーバンクは、不動産融資案件を専門とするソーシャルレンディングサイトで、不動産専業サイトの領域ではナンバーワンの人気を誇っています。人気が人気を呼び、直近の投資案件では募集開始数分で数千万円の出資枠が埋まってしまう状況にまでなっています。

そのラッキーバンクの代表者ですが、みんなのクレジットとはまた違った観点で特徴のある経歴を持っています。なんとまだ20代なのです。20代でソーシャルレンディングという専門性の高い領域の事業で、業界上位に食い込んでいる田中氏もまた、卓越した経営センスを感じます。そんな田中氏の経歴を見てみましょう。

株式会社船井財産コンサルタンツ(現:株式会社青山財産ネットワークス)入社、富裕層の資産運用や相続対策などのコンサルティング業務を歴任。その後、不動産系事業会社を経て、北海道銀行出身の越後篤氏と共に2014年5月にラッキーバンク・インベストメントを設立。

設立当時は、共同創業者の越後氏が代表取締役社長、田中氏副社長という体制でしたが、2015年に越後氏が健康上の理由で退任すると、田中氏が社長に就任します。ラッキーバンクでは社長交代が行われているのです。これを聞くと少し体制面に不安があるように感じますが、社長交代と同時に副社長に就任した奥山氏を含め、実力者を引き入れ強固な運営体制を敷いています。

元副社長の奥山氏は東京大学法学部卒業後、ハーバード・ビジネス・スクールでMBA以上に難関と言われるPMDコースに入学。PMD取得後、安田信託銀行(現:みずほ信託銀行)に入社します。安田信託銀行では、米ニューヨーク支店とロサンゼルス支店に約9年在籍。日本に帰国した後、本店投資金融部長に就任。

安田信託銀行を退職後、外資系不動産投資企業のセキュアード・キャピタル・ジャパン株式会社に入社し執行役員を務めます。また、KW Investment株式会社の社長にも就任しています。これらの企業に在籍している間に大型ファンドの立ち上げや数百億円規模の不動産投資を行い、経験を積んだようです。

その後、東証一部に上場する株式会社ランドの常務取締役に就任。退任後は、不動産投資及びM&Aのアドバイザーとして活躍。2015年に満を持してラッキーバンクの副社長に就任します。

奥山氏はその経歴を見てもわかるように金融・不動産投資のプロフェッショナルです。社内では奥山氏がコンプライアンス・オフィサーとして管理面を統括しており、投資家の皆さんは安心して出資が行えるのではないでしょうか。

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クラウドクレジット社長 杉山智行氏

クラウドクレジットは、ソーシャルレンディング業界では異色の存在です。海外融資案件を豊富に抱えており、また企業向け融資案件が市場シェアのほぼ100%を占める国内に置いて、個人向け融資案件も多く取り扱っています。分散投資を考えると、クラウドクレジットは必ず組み込んでおきたいソーシャルレンディングサイトになります。

そのクラウドクレジットを創業したのがクラウドクレジット株式会社代表取締役社長の杉山氏です。その経歴を見てみましょう。

2005年東京大学法学部卒業後、大和証券SMBCに入社。日本国債や先物、為替のポジション管理などを行う。その後2008年にロイズ銀行に入社。シニアディーラーとして東京支店の資金部の管理および運用子会社の管理や運用を担当し、経験を積む。転職サイトでITベンチャーの急成長を知り、起業を決意。2013年にトリニダードキャピタル株式会社(現:クラウドクレジット株式会社)を設立。

杉山氏も金融畑ど真ん中のエリートであり、また日本の銀行の持つ課題を解決するために、自ら銀行を設立したいという強い理念からクラウドクレジットの設立に至った筋金入りの起業家です。

”世界的に資金が偏在している状況の中で、運用先を豊富にもつ外国の銀行が日本市場にうまくアクセスできず日本の銀行は(一部大手を除いて)海外の貸出機会を生かさない中で、自分が何をすれば資金の出し手も借り手もより豊かになり仲介業者ももっと体力をつけられる(収益性を高められる)か、考え始める。”
引用元:Crowdcredit, Inc. のできるまで
URL:https://crowdcredit.jp/blog/entry/88/1

”転職エージェントの人がやたらGREEへの転職を勧めるのでHPを見ていたら、「自分で会社をつくってしまう」という選択肢があることに気づく。銀行を自分で作ることにする。”
引用元:Crowdcredit, Inc. のできるまで
URL:https://crowdcredit.jp/blog/entry/88/1

実際にクラウドクレジットの設立後は、ペルーやメキシコ、エストニアなどに支社を設立し、自らも現地に赴いて案件の調査や発掘を行っています。現地の事業者との提携も積極的に行っており、国内で融資を行う以上に条件の良い案件が次々に募集されるため、業界最高水準の利回りが期待できます。中には14.5%もの利回りで募集が行われている案件もあるほどです。

クラウドクレジットは、杉山氏によって世界中の融資案件に日本からアクセスできるプラットフォームに成長しており、今後もその案件数や種類は増えていくことが予想されます。案件の幅は国内のソーシャルレンディングサイトの中で最も広いですし、案件自体も数千から数万の事業者や個人に分散して貸し付けているものが多いため、ポートフォリオの分散に非常に役立つプラットフォームとも言えるでしょう。
crowd

オーナーズブック社長 岩野達志氏

オーナーズブックも、ラッキーバンク同様不動産融資案件を専門とするソーシャルレンディングサイトです。大きな特徴としては、運営母体のロードスターキャピタル社自体が新興の不動産事業会社であり、急成長し非常に大きな利益を上げていることです。

オーナーズブックで募集される案件は、基本的にロードスターキャピタル社の不動産事業が関与しており、ロードスターキャピタル社は事業に必要な資金を子会社のソーシャルレンディング事業を使って調達している形になります。

期待利回りは5%程度の案件が多く、他のソーシャルレンディングサイトと比較するとリターン面では多少劣りますが、オーナーズブックは業界で最も安全性が高いと言われています。それにはいくつか理由があるのですが、やはりロードスターキャピタル社が決算を公開しており、毎年大幅な黒字を達成していることが大きいでしょう。

そのオーナーズブックを牽引しているのが、ロードスターキャピタル株式会社代表取締役社長の岩野氏です。岩野氏の経歴を見ていきましょう。

東京大学農学部卒業後、一般財団法人日本不動産研究所に勤務。不動産研究所では不動産鑑定業務を行う。2000年にゴールドマン・サックス・リアルティ・ジャパンに入社。自己投資・運用ファンドの不動産取得部門で不動産運用の経験を積む。2002年にアセットマネジメント部門に異動。2004年にロックポイントマネジメントジャパンLLCに転職。ディレクターとして不動産投資業務を行う。

不動産畑一筋で名だたる企業で経験を積んだことがよくわかる経歴となっています。オーナーズブックの案件審査は非常に精度が高いと業界では言われていますが、この岩野氏の積んできた経験を考えると納得ですね。

オーナーズブックは、岩野氏のゴールドマン時代の同僚6名で創業されていますので、岩野氏以外にも不動産、金融のプロフェッショナルが在籍しています。
owners

クラウドバンク社長 橋村純氏

クラウドバンクは、証券会社が提供する唯一のソーシャルレンディングサイトです。証券会社なので、第一種金融商品取引業の資格を保有しており、金融庁によって定められた厳格な運用体制をクリアしている信頼性の高い業者です。

他のソーシャルレンディングサイトと比較した際の特徴は、案件の幅広さです。中小企業への融資案件だけでなく、再生エネルギー開発、不動産開発事業、上場企業のM&A資金、新興国マイクロファイナンス案件などに出資を行うことができます。

そんなクラウドバンクですが、ラッキーバンク同様社長の交代が行われています。前社長でクラウドバンクの創業者だった大前和徳氏はソーシャルレンディング業界でも知名度が非常に高く、また書籍の出版等を通じて業界の発展に貢献してきた方です。その大前氏に変わって代表に就任したのが、橋村氏でした。橋村氏の経歴を見ていきましょう。

2010年に水処理設備の専門商社である株式会社ニイミに入社。2012年には エネルギー関連の戦略コンサルティングファームである株式会社インダストリアル・ディシジョンズに入社。3ヶ月後にはグループ会社の株式会社IDIインフラストラクチャーズに転籍します。ここではクラウドバンクでも扱っているエネルギー開発領域の経験を積んだようです。その後、2014年にはM&A支援や企業再生などを行うEYトランザクション・アドバイザリー・サービス株式会社に転職し、経営やファイナンス領域の経験を積みます。そして2015年、クラウドバンクの運営会社である日本クラウド証券に入社し、取締役に就任します。その後、サービスの拡大に取締役として貢献し、2016年の大前氏退任に伴い、代表取締役社長に就任します。

キャリアを見ると、金融や不動産の専門家というよりは、エネルギー開発関連の知見を持っている印象を受けます。実は橋村氏は、まだ20代の若い経営者であり、この辺りもラッキーバンク田中氏と類似性を感じます。
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トラストレンディング社長 松本卓也氏

トラストレンディングは、ラッキーバンクとオーナーズブックに肩を並べる不動産融資専業のソーシャルレンディングサイトです。こちらも条件が非常に良いことから、募集開始数分で出資枠が埋まってしまう案件が頻発しています。

トラストレンディングの最大の特徴は、その出自が貸金業にあることです。トラストレンディングの運営会社は、ノンバンク系の金融機関である株式会社トラストファイナンスであり、ソーシャルレンディング参入以前から融資業務に長年取り組んでいます。このようなバックグラウンドを持つソーシャルレンディングサイトは他にないため、組織として貸金業の経験を持っているというのは、非常に心強いといえるでしょう。

また、トラストファイナンスは融資事業以外にも、金融系システムのSIer事業も展開しており、ITのプロフェッショナルでもあります。金融系のシステムというと、高いレベルのセキュリティや、大規模な顧客のトランザクションに耐えうる運用体制が求められますので、ソーシャルレンディングのシステム面に置いても、各社と比較して秀でています。

そんなトラストファイナンス社を経営するのが、代表取締役社長の松本卓也氏です。松本氏の経歴は不明点が多く、詳しいことはわかっていません。若い頃はフリーで金融機関向けのシステム受託を受けていたようです。その後、2005年にトラストファイナンス社を創業します。

松本氏は、トラストファイナンスとは別にネットスタジアムというこちらもシステム開発受託の会社を2007年から経営しており、この会社を通じて上場株式の投資なども手がけていたようです。

その際の投資先に、オプトロムという企業があり、この企業が反社会的勢力との関係等を指摘され、名証セントレックスから上場廃止になっているようです。この問題と松本氏の関与を疑うブログ記事がインターネット上にいくつか存在しますが、真偽は不明です。

これまでトラストレンディングにおいて、特段目立ったトラブルは見られていませんので、多くのソーシャルレンディング投資家は信頼して投資を行っているようですが、元々ノンバンク系の金融機関ですので、それなりにトラブルを抱えていた可能性はあります。

トラストレンディングは現在、オーナーズブック同様自社の業績を公開しており毎期1,000万円以上の利益を出している上に、純資産も1億円を超えていますので、松本氏の経営者としての手腕は素晴らしいと結論付けても良いでしょう。
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maneo社長 瀧本憲治氏

maneoは現在、最大手かつ最も老舗のソーシャルレンディングサイトです。そのmaneoを率いるのが瀧本氏であり、国内ソーシャルレンディングの第一人者とも言える人物です。

maneo自体は、利回りも5〜7%程度のものが多く、案件の特色もそれほど強くはないのですが、やはり2008年から安定して運営を行っていることが投資家の信頼を買っているようです。

現在までmaneoが事業を存続し、さらに新規の投資家を集められているのも瀧本氏の長年にわたる試行錯誤と苦悩の歴史があったからです。そんな瀧本氏の経歴を見ていきましょう。


・セブンイレブン・ジャパンに就職。本格配属を前に、父の会社に転職。
・父との確執に悩み、事業承継に失敗。退職(父はこの後会社を上場企業に売却)。
・資格をとって、コンサル業で独立してみたが、上手く行かない。
・輸入建材会社、警備会社などの役員になり、何とかご飯は食べられるようになった。
・金融関連の業務に就きたいと、六甲山の頂上でUBI社の木村会長に就職希望を伝え就職(竹内社長にはタイ料理屋で猛烈アプローチ)。
・UBI社では、不動産取引に従事。ノンリコースローンの借入、ビジネスプランコンテストでの優勝、ダヴィンチ・アドバイザーズからの10億円の出資引き出し、私募債8億円の調達実現を評価され、取締役副社長に抜擢される。
・メルマガだけで私募債調達20億円を超える。
・2009年、UBIfinance社を創業。企業への融資業務を本格化。
・2011年4月、maneo社を買収。P2Pで貸し倒れが多く発生していたmaneoを法人融資にモデルチェンジ。
・2013年9月、maneo社・maneoマーケット社の代表就任。

引用元:瀧本憲治のプロフィール
URL:http://www.takimotokenji.com/profile.html

こちらは瀧本氏自身の公式ブログから抜粋した経歴です。新卒でセブンイレブンに入社後、父親の会社に転職。その後独立を経て、不動産事業や金融事業を手がけるUBI社に入社。UBI社が中小企業への融資などを積極的に行っていたことから、ソーシャルレンディングに興味を持ち、maneo社を買収。買収後、代表取締役社長に就任、という流れのようです。

maneo社自体は、三菱東京UFJ銀行出身の妹尾氏によって2007年に設立されており、約4年後にUBI社に売却を果たしています。妹尾氏も、投資スキームの作成や金融庁との折衝を含め、日本のソーシャルレンディングの礎を作った人物です。

一方、瀧本氏の功績としては、やはり個人向け融資モデルを諦め、法人融資に的を絞ったことがあげられるでしょう。国内では、大手消費者金融の存在もあり、個人向け融資はソーシャルレンディング各社では難易度が高く、実際にデフォルトもかなり起きていたようです。しかし、瀧本氏の決断によって法人向けに完全にシフトした後は、デフォルト率はほとんどゼロといった状況で、今振り返ってみるとかなりの英断だったと言えるでしょう。

maneo

いかがでしたでしょうか。それぞれのソーシャルレンディングサイトの経営陣の顔ぶれや経歴は把握できましたでしょうか。それぞれのサイトの特徴にバックグラウンドが反映されていることも理解いただけたと思います。是非この機会にソーシャルレンディングにトライしてみてください。

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