ソーシャルレンディングサイトごとの特徴を比較して分散投資しよう

現在、各ソーシャルレンディングサイトはそれぞれに扱っている商材が大きく異なります。今回はそんな各ソーシャルレンディングサイトごとの商品の特徴を比較し、解説します。自分に合った商品を見つけたり、リスクを低減するために複数のサイトに分散投資を行いましょう。

ソーシャルレンディングサイトの種類

ソーシャルレンディングサイトは、現在大きく3つの分類があります。その3つとは、不動産融資型クラウドファンディング、中小企業融資型クラウドファンディング、海外向け融資型クラウドファンディングです。ソーシャルレンディングという業態が始まってまもない2009年ごろは、いわゆる消費者金融の代替を目指した国内個人向けの融資案件を取り扱うクラウドファンディングサイトがメインでしたが、徐々にこの3つの形態が安定して高い収益を還元できるということが分かってきたため、最近は国内個人向けの融資をメインで行うソーシャルレンディングサイトはありません。また、そういった案件事態も現在はほとんど扱われていません。

この3つの分類の中でも、最も数が多いのが不動産融資型クラウドファンディングサイトです。不動産の購入には、数十億円単位の資金が必要なケースも多く、その一部をソーシャルレンディングサイトを利用して調達しているようです。また、ソーシャルレンディングの運営会社からしても、業態の異なる中小企業へ複数の融資を行ったり、新興国の消費者に小口で融資を行うよりは、国内不動産の方が審査の難易度は低く済みます。もちろん不動産のプロが時間をかけて回収可能性や収益性をデューデリジェンスしていますが、不動産は変数が比較的少ないので案件数を多く掲載することができます。

中小企業融資型のクラウドファンディングサイトは、不動産融資型クラウドファンディングサイトと比較すると数は少ないですが、国内では盛んなジャンルの一つです。ソーシャルレンディングサイトによっては、中小企業融資案件と不動産融資案件のどちらも扱っているケースもあります。融資の対象となっている企業は多種多様ですが、店舗型のビジネスが多いようです。融資先の中にはソーシャルレンディングを活用して店舗数を拡大させている飲食店なども存在すると言われています。

海外向け融資型クラウドファンディングは、まだ数こそ少ないですが、利回りが非常に高いことで知られており、人気のジャンルの一つです。利回りが高い秘密の一つとして、融資対象国の成長率というのが挙げられます。貸し出しが行われる新興国では、日本よりも遥かに高い年次経済成長率を記録しており、国によってはGDPベースで10%以上成長しているケースもあります。こういった国に融資を行う場合、年間1.6%程度のGDP成長率と言われる日本では考えられないような、高い金利での貸し出しを行うことができます。高い金利を経済成長率が相殺してくれるのです。

ソーシャルレンディングで完結する分散投資

このように、国内には大きく3つのソーシャルレンディングサイトが存在しており、それぞれに商品の特性が大きく異なる、ということがお分かりいただけたでしょうか。そして、現在多くの個人投資家の中である現象が起きています。それは、運用資金のほとんどすべてをソーシャルレンディングに集中させる、というソーシャルレンディング一局集中型資産運用です。

なぜこのような現象が起きているのでしょうか。それは、ソーシャルレンディングにおける「利回りの高さ」と、「商品の多様さ」が理由です。元来、個人投資の世界では資産運用のセオリーとして「分散投資」が推奨されてきました。これは、自らの資産に大きな影響を及ぼす事象が起きた際に、その恩恵を受けたり、逆に大損をしないための投資戦略です。例えば、日本でバブルが起きた際に、ポートフォリオを不動産のみにしていた投資家は漏れなく大損し、市場から退場してしまいました。その際に、フランスの国債やインドの株式などに投資をしておけば、被害は少なく済んだはずです。逆も然りで、少しでも2002年前後のアメリカIT株に投資しておけば今ごろはかなりの含み益を得られているはずです。

敢えて、資産を集中させ大勝負を狙っている方は別ですが、多くの場合個人投資家は、分散投資を基本戦略としています。では、なぜソーシャルレンディングだけは集中投資が可能なのでしょうか。まず、利回りに注目すると他の金融商品と比較し、ソーシャルレンディングは抜群に良い数値を叩き出しています。元手が最低でも数百万円かかる不動産投資でも、計画通り賃貸物件が埋まって3-5%、数十万円からしかエントリーできないREITでも3%前後と言われている中で、ソーシャルレンディングの利回りは5~15%です。確かに全金融資産をここに投下したくなる気持ちも分かりますね。

その圧倒的な利回りに加えて、ソーシャルレンディングの「商品の多様さ」という特性が集中投資の個人投資家を増やしています。既に、ソーシャルレンディングサイトは3つに分類出来るということは述べましたが、細分化するともっと多様な分類が出来ます。例えば、不動産であれば賃貸用マンション、オフィスビル、商業用施設、駐車場などが融資対象になりますし、中小企業であれば融資対象になり得る業種は無限にあります。また、国内だけでなく海外の企業や個人への貸付も可能です。

このように、ソーシャルレンディングというプラットフォームを通して、様々な商材に分散投資を行うことが可能となっており、これがソーシャルレンディング一極集中型資産運用が急増している最も大きな要因です。複数のソーシャルレンディングサイトから、多様な商品に分散して出資を行っていけば、安全に自分の出資元本を守りながら、効率よく分配金を受け取ることができるのです。

次項からは、各ソーシャルレンディングサイトを比較していきますので、今後実際に分散投資を行う際にそれぞれにどのような特徴があるのか把握してください。

ラッキーバンクの特徴

ラッキーバンクは国内随一の人気を誇る不動産融資型クラウドファンディングサイトです。平均的な利回りは、6~10%と非常に高いのですが、全案件に担保が設定されており、デフォルトリスクも小さいことが人気の秘密のようです。実際に、過去一度もデフォルトを出していないことを公式に発表しています。これにはラッキーバンクが貸し倒れのリスクヘッジとして、担保以外にも案件の厳格な審査体制を敷いていることが理由のようです。ラッキーバンクには1日10件もの案件が持ち込まれますが、社内の厳しい審査を経て、実際に融資実行に至るのは1割以下だそうです。

また、ユーザーにとっては1案件の満期が少し長いことが特徴として挙げられます。2年ほどの期間で運用されるケースが非常に多く、短期での運用を好む方には向かないサイトと言えるでしょう。逆に分配金を再投資する手続きが省略できるので、そういった手続きの手間を嫌う投資家にとっては出資期間の長さはメリットとも考えられているようです。

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トラストレンディングの特徴

トラストレンディングは、不動産融資案件と中小企業融資案件を掲載するソーシャルレンディングサイトです。不動産融資案件の比率が高いので、ラッキーバンクのように不動産融資型クラウドファンディングと分類されているケースもあります。トラストレンディングは公式で利回りが4~12%と表記されていますが、直近の案件はほとんどが10~12%程度となっており、ラッキーバンクに負けるとも劣らない人気を博しています。

トラストレンディングの運営企業はトラストファイナンスという企業で、本業は法人融資やM&Aを専門とするノンバンク系の金融企業です。元々本業として貸金業を営んでいたため、安心感をもってトラストレンディングに出資を行っている方が多いようです。

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オーナーズブックの特徴

オーナーズブックも、ラッキーバンクやトラストレンディングと同じく不動産融資型クラウドファンディングの代表格です。オーナーズブックの運営企業は不動産業を営むロードスターキャピタル社で、不動産の運用や売買、仲介をメインに事業の運営を行っています。

そのロードスターキャピタル社が始めたソーシャルレンディングサイトがオーナーズブックで、本業で培った知見を活かして案件の発掘や融資審査を行っているとのことです。

期待利回りは5~6%と、ラッキーバンクやトラストレンディングと比較すると低めですが、それでも他の金融商品と比較すると高い水準ですし、とにかく安全に手堅い運用を行いたい方にはオーナーズブックがおススメです。

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みんなのクレジットの特徴

みんなのクレジットは、不動産融資型クラウドファンディングと中小企業融資型クラウドファンディングをハイブリッドで運営しているソーシャルレンディングサイトです。全案件に担保が設定されており、デフォルトリスクの低減に努めています。リターンに関しては、公式で表記されている利回りで3~14.2%と非常にバラつきがありますが、多くの案件は9%前後の水準となっています。

また、みんなのクレジットは何と言っても頻繁に行われるキャンペーンに特徴があります。キャンペーン期間中に出資を行うと、出資金額に応じてキャッシュバックが行われるという特典があり、キャッシュバックを出資の分配金と合わせると実質的な利回りが20%を大きく超えるケースもあるようです。

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クラウドバンクの特徴

クラウドバンクは、中小企業融資型と海外向け融資型の両方を取り扱うソーシャルレンディングサイトです。利回りは5~7.5%程度と言われています。国内唯一の証券会社が運営するソーシャルレンディングサイトで、証券会社であることを活かし様々な特徴ある案件を掲載しています。

また、商品の多様性に加え、最低出資金額の小ささと運用期間の短さが特徴として挙げられます。全案件が1万円から出資可能で、かつ運用期間が1年未満の案件が多いため、非常に初心者に優しいソーシャルレンディングサイトと言われています。

証券会社が運営するだけあって、審査体制も万全であり、ここまでデフォルトは0件ですし、これからソーシャルレンディングを始めるという方には最適のサイトです。

crowdbank

クラウドクレジットの特徴

クラウドクレジットは、海外向け融資型クラウドファンディングでは随一の存在で、このジャンルでは最も人気のあるソーシャルレンディングサイトです。9~13%の案件が多く掲載されていますが、モノによっては業界最大の15%に迫る案件もあります。

融資対象となる国は、南米、ヨーロッパ、アフリカが多く、成長著しい国や、さまざまな理由から必要な資金が不足している地域から案件を上手く拾ってきています。

海外投資ということもあり、リスクが高そうに見えますが、ここまで元本割れを起こした案件はたった1案件だそうです。これは為替差益によって生じたもので、0.1%だけ元本を棄損したとのことです。クラウドクレジットは、リスクをコントロールしながら高い収益を上げ、投資家に還元する体制が整っており、是非ポートフォリオに加えていただきたいソーシャルレンディングサイトの一つです。

crowd

maneoの特徴

maneoは2008年設立の最も歴史あるソーシャルレンディングサイトです。歴史の長さも手伝って、現在累計会員登録者数、募集総額はmaneoが最大です。老舗ということもあり投資家からの信頼は厚く、今後も最大規模を保っていくと予想されています。

maneoを利用するメリットとしては、案件の種類の多様さが挙げられます。不動産融資案件だけでなく、飲食店やアミューズメント施設、老人ホームなどへの融資案件を募集しており、リスクの分散がし易いソーシャルレンディングサイトです。

利回りは5〜8%程度と、他社と比較してそれほど高い水準ではありませんが、安定を追求したい投資家の方にはオススメのサイトです。

ポートフォリオ大公開

ここからは実際に他の投資家がどのような資産配分でポートフォリオを組んでいるのか簡単にご紹介します。
まずは、保有資産の内訳です。

“ソシャレン55
株式15
投信5
キャッシュ25”
[高金利]ソーシャルレンディング[投資型クラウドファンディングその18
http://tamae.2ch.net/test/read.cgi/market/1470316563/

この方は、保有資産のなんと55%をソーシャルレンディングに投資しているようです。
また、ソーシャルレンディングサイトの内訳はどうなっているのでしょうか。

“まねお600万
SBI200万
ラキバン250万
トラレン150万
クラクレ300万
投資用不動産1500万
現金1000万”
[高金利]ソーシャルレンディング[投資型クラウドファンディング]その20
http://tamae.2ch.net/test/read.cgi/market/1476343298/

やはり複数のサイトを併用して出資されているようですね。
ポートフォリオやサイト別の資産配分が更に気になる方は、こちらの記事をチェックしてみて下さい。

以上、いかがでしたでしょうか。
ソーシャルレンディングサイトごとに様々な特徴があり、またそれぞれのサイトにも多様な商品が掲載されていることがお分かりいただけたでしょうか。是非みなさんもソーシャルレンディングで上手な資産運用を行ってみて下さい。

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